洋梨のカロリーと栄養素を紹介。疲労に効くって本当?

洋梨のカロリーと栄養素を紹介。疲労に効くって本当?

ラ・フランスに代表される洋梨。日本の梨とは違うかわいいひょうたん型が特徴のフルーツのなかには、どのような栄養がつまっているのでしょうか。

今回は洋梨のカロリーや栄養素を紹介します。

「疲労に効くという噂は本当なの?」についてもお話しします。

また洋梨は「追熟」をして食べるのが一般的。ここで紹介する栄養素はすべて追熟後の値になるので、ぜひ参考にしてくださいね。

洋梨のカロリー

洋梨のカロリーは、他のフルーツと比べても多くも少なくもなく、標準くらいです。日本梨にくらべると糖質が多いため、カロリーも高くなります。

洋梨1個のカロリー:162kcal

洋梨をまるまる1個は300g、カロリーは162kcalです。間食や食後のフルーツとして食べるには、少し多い量になります。

洋梨1/2個のカロリー:82kcal

洋梨1/2個にカットすると152gでした。1/2個をまるまる食べれば、82kcalになります。固い部分と皮を剥いてみると113g、61kcalでした。間食で食べるのであれば、洋梨1/2個ほどにしておきましょう。

洋梨1/4個のカロリー:33kcal

最後に洋梨1/4個で61g、カロリーは33kcalです。夕食後のデザートに食べるのなら、1/4個ほどにできると体に影響しにくいでしょう。

洋梨に含まれる5つの栄養素

微量ですが、洋梨はミネラルやビタミンなど複数の栄養素を含んでいます。この記事で注目するのは、次の5つの栄養素です。

・糖質
・カリウム
・ビタミンC
・葉酸
・食物繊維

    働きや特徴について説明するので、参考にしてくださいね。

    糖質

    体を動かすエネルギー源「糖質」も含まれています。

    脳が働くためにも欠かせないものなので、毎日体にちょうど良い量を取り入れてあげたい栄養素になります。

    ただ必要以上に食べてしまうと、体脂肪に変わりやすいという特徴があります。洋梨の甘味はクセになりますが、適量で満足できるようにしましょう。

    糖質量は1個(300g)あたり37.5gです。

    糖質10g程度に抑えると体への影響も少なくなります。洋梨を間食として食べるのなら、4分の1個を目安に食べると良いでしょう。

    カリウム

    カリウムは体の水分量を調整しているミネラルのひとつ。不足すると体のミネラルバランスが崩れ、

    • 血圧の上昇

    • 浮腫み

    • 筋肉の痙攣

    • 不整脈

    などが起こりやすくなります。洋梨を含むフルーツのほか、野菜や肉など幅広い食材に含まれているので、いろいろな食材からとれるよう工夫してみましょう。

    ビタミンC

    少量ですが、洋梨はビタミンCも含んでいます。肌の弾力や関節をスムーズに動かすために欠かせないコラーゲンの生成にかかわる栄養素です。

    強い抗酸化作用をもっていて、細胞が酸化されるのを防ぎます。加齢とともに体の変化が気になりはじめた方や日頃ストレスが多い方を支えてくれるはず。

    またビタミンCは鉄分の吸収を促します。吸収しづらい非ヘム鉄の多いほうれん草や豆類と一緒に食べると、吸収率がアップします。

    葉酸

    葉酸も少量ですが洋なしに含まれています。葉酸の働きは、

    ・核酸(DNA・RNAなど)をつくる
    ・血液をつくる
    ・たんぱく質をつくる

      など大切なものばかり。妊娠中・授乳中の女性に必須のイメージが強いですが、すべての人に欠かせない栄養素なのです。

      葉酸はいちごやアボカドなどさまざまなフルーツに含まれるので、参考にしてくださいね。

      食物繊維

      洋梨は食物繊維も含んでいます。特徴は水溶性の食物繊維が多い点です。

      水溶性食物繊維は腸内で硬くなった便の保水力を高める作用があり、頑固な便秘の改善にも効果を示す場合があります。しっかり水分をとりながら、バランスの良い食事に合わせて洋梨やフルーツを適量食べれば、スッキリできるようになりますよ。

      【参考記事】いちごにも水溶性食物繊維が豊富!栄養と食べるメリットをご紹介

      洋梨は疲労回復を支えるアスパラギン酸がとれる

      「洋梨が疲労に効く」なんて噂を聞いたことがありますか?これは洋梨が含むアスパラギン酸が影響しています。

      アスパラギン酸はアミノ酸の一種です。

      疲れを感じる原因のひとつ「乳酸」を代謝するので、アスパラギン酸が充足していると疲労を感じにくくなると言われています。

      「洋梨はなかなか手に入らないな…」「ちょっと苦手だな…」という方は日本梨でも補えます。アミノ酸は加熱すると変性してしまうので、生のまま食べるのがおすすめです。


      【参考記事】梨の栄養素は?ママのおやつにおすすめの量も紹介

      洋梨は1日1個までを目安に

      いろいろな栄養素を含む洋梨ですが、食べ過ぎてしまうとカロリーや糖質を摂り過ぎてしまう可能性があります。また水溶性食物繊維はとりすぎると下痢になることがあるので、洋梨はちょうど良い量を食べるようにしましょう。

      ちょうど良い量は個人で異なるものです。カロリー・糖質の量から考えて、多くとも1日1個までを目安に食べていただけたらと思います。

      洋なし1個で、162kcal・糖質37.5gです。

      食物繊維は5.7gとれるので、参考にしてくださいね。

      洋梨で疲れやお腹の働きをサポートしよう

      洋梨はアスパラギン酸や水溶性食物繊維など、体をサポートする栄養素が含まれています。もしアスパラギン酸を目的に食べるのであれば、生のままをおすすめします。

      糖質を程よく含んでいるので、食べ過ぎにだけは気を付け、適量を食べるようにしましょう。