すいかの5つの栄養とは?シトルリンの効果と絶品皮レシピも紹介
夏の風物詩とも言えるすいか。みずみずしさの中には、さまざまな栄養素が含まれています。
この記事では、すいかの栄養素について解説します。
すいかをはじめウリ科に含まれる「シトルリン」の秘密や皮を使ったおすすめレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
すいか5つの栄養
すいかは主に、以下の5つの栄養素を含んでいます。
- たんぱく質・・・0.6g
- 糖質・・・9.2g
- カリウム・・・120㎎
- βカロテン・・・830μg
- ビタミンC・・・10㎎
※100gあたり
それぞれの働きを紹介しますね。
たんぱく質
たんぱく質は体をつくる栄養素です。筋肉をはじめ免疫細胞や消化酵素など、体の細胞すべてがたんぱく質からできています。微量ですが、フルーツにもたんぱく質は含まれています。
糖質
糖質はエネルギー源になる栄養素です。私たちが活動するために、必ず必要になります。
すいかの糖質は果糖が多く、冷やすと甘味が強くなります。よってすいかの甘みを味わいたい方は、しっかり冷すと美味しく食べられます。
カリウム
カリウムは体内の水分量を調整するミネラルです。
塩分をたくさん摂ってナトリウム量が増えると、腎臓に「ナトリウムが多いよ」と働きかけ、外に排泄します。
血圧のコントロールや浮腫みの予防に働く栄養素です。
βカロテン
βカロテンはビタミンAの前駆体で、脂溶性のビタミンのひとつです。強い抗酸化作用をもち、体の調子を整える働きがあります。
すいかのβカロテン量は100gあたり830㎍です。緑黄色野菜に負けない量のβカロテンを摂ることができます。
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの合成や鉄の吸収をサポートしている栄養素です。βカロテンのように強い抗酸化作用も持っています。
ビタミンCが十分にあると、肌の健康維持や生活習慣病のリスクを軽減します。
すいかのシトルリンって?皮は捨てずに食べよう
シトルリンはすいかをはじめウリ科に含まれるアミノ酸です。たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸と異なり、独自の働きをもつので「スーパーアミノ酸」と呼ばれています。
シトルリンの特徴は一酸化窒素をつくって血管を拡げ、血流を整える力があることです。血流が整えば、体のすみずみに栄養が届くようになり、冷え症や浮腫みの予防、肌や髪の毛の健康維持にもつながりやすくなります。
また、すいかの果肉よりも皮に多く含まれます。すいかの皮を捨てるとシトルリンも捨ててしまうことに。皮は捨てずに調理して食べましょう。
参考文献:化学と生物「シトルリンの代謝と薬効」https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/46/7/46_7_460/_pdf/-char/ja
【レシピ】すいかの皮でつくる旨ぁ~いナムル
すいかを食べ終わったあとの皮を使ったご飯のお供を紹介します。シトルリンを効率的に摂りたい方は、ぜひお試しください。
【材料 2人分】
- すいかの皮・・・170gほど
- ごま油・・・大さじ1
- 食塩・・・小さじ1/2
- にんにくチュープ・・・1㎝
- お好みでごまやかつお節・・・適量
【作り方】
1.すいかの皮は一番外側の部分を剥いておく
2.すいかの皮を薄い千切りにする
3.ボウルに入れ塩をふり、揉み込んで10分おく
4.ザルに移し、流水で洗って絞っておく
5.ごま油・にんにくを入れて和える
6.いりごまやかつお節を混ぜれば完成
ママも子どもと一緒にすいかを丸ごと楽しもう
すいかはβカロテンやビタミンCなど抗酸化ビタミンをたくさん含むフルーツです。ウリ科の中でもすいかのシトルリン含有量は多く、皮まで食べれば余すことなく栄養素を摂れます。
抗酸化ビタミンとシトルリンを一緒に摂れるのは、すいかならでは。血管の健康維持をサポートする力を取り入れられます。
暑い夏、思うように食事が食べられなくて元気が出ない…。そんなときは、すいかをまるごと食べて元気をとりいれましょう。