こんにちは。蝶結びでフルーツの撮影を担当している、ひとみです。
「美味しいですよ」とお伝えするだけでなく、スタッフが実際に食べて、正直なところをお届けしたい——そんな思いで続けているシリーズ。
今回の記事では、実りの秋ならではのフルーツ「柿」の中でも希少価値の高い「完全甘柿」と呼ばれる品種「輝太郎(きたろう)」と、旬を迎えた早生ふじ(青森県産)をフルーツ豆知識と共にご紹介します。
大玉で完全な糖度を誇る甘柿「輝太郎」(鳥取県)

輝太郎(きたろう)とは鳥取県で育成され、2010年3月に品種登録された早生の完全甘柿です。9月下旬から10月中旬が旬の、いわば柿のトップバッター。直径約10㎝、1玉300~400gもある大玉サイズで、一般的な柿とはその存在感がまるで違います。

生産地の鳥取県は『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるさんの出身地。そこから「きたろう」という名前が、この立派な早生柿に名付けられたそうですよ。(ファンにはたまらないですね)
糖度16〜17%!希少な早生柿

輝太郎は早生柿ですが、その糖度は何と最大約17%。これ、実はとっても珍しいんです。
そもそも9~10月上旬に出回る早生柿(刀根早生・平核無など)は本来すべて渋柿で、炭酸ガスやアルコールを使い人の手で渋抜きをしてから店頭に並ぶのが一般的。
代表的な完全甘柿(富有柿・次郎柿)は晩生で、これらが本格的に出回るのは10月下旬~11月以降。
早生甘柿(伊豆産など)は他にもなくはないのですが昔からサイズが小ぶりで、しかも栽培が難しい……という課題があったそう。そこで、「秋の始まりに、渋抜き不要で富有柿のように大きくて甘い完全甘柿を」と、鳥取県が長年かけて開発したのが今回ご紹介する輝太郎なんです。
同じ早生完全甘柿としては「早秋(そうしゅう)」という品種もあるのですが、大玉のビジュアルも納得の糖度も輝太郎の方が上回っており、希少価値が高いのでギフトフルーツには特におすすめです。
そんな希少な輝太郎、実際に食べてみた感想をご紹介しますね。
完全甘柿、輝太郎(鳥取)の実食メモ

見るからに大玉で迫力満点な見た目。実際手に取ってみると、鳥取ゆかりの「鬼太郎」から名付けられたという名前通りの存在感に納得です。スーパーではなかなか見かけないサイズ感の柿だな、という印象で子どもたちも「大きいね~!」と驚いていました。

包丁を入れると見た目の重厚感に反して思いのほか果肉は柔らかく、スッと切ることができましたよ。
カットすると「輝太郎の目玉」が出現?!

まず半分にカットしてみると、中心に目玉のような黒い部分が現れることがあります。鬼太郎の名前にちなんで「輝太郎の目玉」と呼ばれているそうなのですが、これは柿の成分であるタンニン(ポリフェノールの一種)が固まったもので、品質や味に問題はありません。栄養価がむしろ高いので、取り除かずに食べて下さいね。
緻密な果肉としっとり上品な甘み

ひと口味わうと、今年最初の柿とは思えないほど上品でまろやかな甘みにビックリ。驚くほどしっとりなめらかな果肉で、果汁がジュワッと口の中いっぱいに溢れました。柿ってこんなにおいしかったんだ! と感動です。食欲の秋、フルーツ好きな友人にすぐに教えたくなりました。
フルーツの印象が変わる、新しい品種との出会いを

正直なところ、これまで「柿=種があって切り分けるのも少し面倒、果肉も固いし少し地味」という印象が強く、積極的に購入して食べるフルーツではありませんでした。
が、昨年、蝶結びの撮影でメンバーと一緒に食べた柿がとてもおいしくて(輝太郎とは別の柿だったのですが)柿の魅力に開眼し、すっかり今では秋が楽しみになるくらい柿が好きになりました。
今年も、この輝太郎をはじめ色々な種類の柿を味わうのが楽しみです。私のように、希少でおいしい品種と出会うことで、そのフルーツの印象が180℃変わる食体験をご提供できれば……実食メモブログもお客様のそんな喜びにつながれば嬉しいなと思っています。
リンゴの季節も到来「早生ふじ」(青森県)

パッと明るい鮮やかな赤色は先日の秋映の深いボルドー色とはまた違う色味で、また新しい品種に出会えたな、というワクワク感がありました。蝶結びで取り扱っているりんごは、スーパーなどで見かけるものよりも毎年ひと回り大きい印象で、箱を開けたときの存在感も抜群。

カットしてみると、前回ご紹介した秋映やトキよりも包丁がスッと入りやすく程よい硬さのある果肉です。
甘みと酸味のバランスが◎

味わいは、甘みと程よい酸味のバランスがとても良い品種だな~という印象で、爽やかな美味しさを堪能できました。酸味・爽やかさは、秋映えよりも早生ふじの方が私はより強く感じられました。
母(60代)にも食べてもらったところ、程よい硬さと酸味が好みだったようで「個人的には秋映よりも早生ふじの方が好き」とのこと。
それぞれ個性があって一番を決めるのはなかなか難しいのですが……しいていえば、カリッとした食感が好みの私は秋映、母と子ども達は早生ふじが好みという結果に。こうして食べ比べてみると、りんごの味わいは品種によって食感や甘みと酸味のバランスに個性があり、本当に楽しいものだとつくづく感じました。
巡る季節と旬果物の食べ比べを楽しもう

品種によって同じ「秋」という季節の中でも流通時期が限られているフルーツたち。その時期ごとに巡り合う柿やりんごを、この秋もじっくり味わっていきたいなと思います。
蝶結びでは、輝太郎の今年のお取り扱いは間もなく終了予定ですが、スーパーなどでももし見かけたら是非一度手に取ってみて下さいね。新しいフルーツと出会う楽しみ・味わう喜びを、巡る季節と共に感じて頂けると嬉しいです。
(編集・國塩亜矢子)




























