「離乳食とフルーツ」食べものへの興味をくすぐるコツも紹介

「離乳食とフルーツ」食べものへの興味をくすぐるコツも紹介

はじめての離乳食、分からないことがたくさんありますよね。甘くて味もしっかりとしているフルーツは、離乳食に利用してもいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

フルーツを上手に離乳食へ取り入れると、食べることに興味がなかった子が目をキラキラさせてくれたり、赤ちゃんの成長に必要なビタミン類が補えたりとメリットが多いです。

そこで今回、二児の母である管理栄養士が離乳食とフルーツの付き合い方を分かりやすく解説します。時期別に利用できるフルーツの種類や離乳食に使うときのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

フルーツは離乳食初期から使える

フルーツは離乳食初期から利用できます。ただし、フルーツによって使えるようになる時期が異なりますので、赤ちゃんの月齢に合わせて選ぶようにしましょう。

  • フルーツそれぞれの使用可能時期
  • 離乳食でフルーツを使うときに気をつけるポイント

以上の2つについて、詳しくお話ししていきますね。

離乳食に使用できるフルーツ一覧表

まずは、フルーツの使用可能時期を確認しましょう。

分かりやすいように、離乳食初期・中期・後期・完了期のそれぞれでいつから使えるのかを一覧にしています。赤ちゃんにフルーツを食べさせたいときは、参考にしていただければ嬉しいです。

離乳初期(5~6ヶ月) 離乳食中期(7~8ヶ月)離乳食後期(9~11ヶ月)離乳食完了期(12~18ヶ月)

キウイやパイナップル、マンゴーは胃腸が未熟な時期は避けるのがベターです。まずは刺激の少ないバナナやりんごからスタートしましょう。

フルーツを離乳食に使うときの5つのポイント

フルーツを離乳食に使うときに気をつけたい5つのポイントをお伝えします。

  • 初期や中期は加熱する
  • 食べる量は月齢に合わせる
  • 毎日あげても大丈夫
  • 時短したいなら冷凍保存
  • 赤ちゃんの様子をしっかりみる

それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

初期や中期は加熱する

離乳食初期・中期の間は、できる限り加熱したフルーツを食べさせてあげましょう。

フルーツを生のまま食べさせてしまうと、たんぱく質によってアレルギー反応を起こしてしまう可能性があるためです。たんぱく質は加熱によって変性し、アレルギーが起きにくくなります。

フルーツに限らず、まだまだ未発達な赤ちゃんの胃腸には、生の食材は負担が大きいです。特にはじめてお口に運ぶフルーツは、しっかり火を通すようにしてください。

食べる量は月齢に合わせる

フルーツは月齢に合わせて適量を食べさせてあげるようにします。離乳食の時期別でフルーツの適量は次の通りです。

  • 離乳食初期 少量
  • 離乳食中期 20g~30g
  • 離乳食後期 30g~40g
  • 離乳食完了期 50g~

離乳食でフルーツを食べさせてあげるときは、あげすぎないことが大切。いろいろな食材の味を体験させてあげたいので、食いつきが良くてもフルーツのみをたくさん使うことは控えましょう。

毎日あげても大丈夫

離乳食としてフルーツを毎日食べさせてあげても大丈夫です。ただし、1日に何回も食べさせたり、一回量を多くするのは避けましょう。

フルーツはビタミンや水溶性の食物繊維がとれる栄養価の高い食材ですが、離乳食時期に食べ過ぎると少し苦みのある野菜を嫌ってしまう子もいます。フルーツと一緒に野菜や肉、魚なども食べさせて、さまざまな食材の味に触れさせてあげてください。

時短したいなら冷凍保存

フルーツを下処理して冷凍保存しておくと、時短しながら離乳食をすすめられます。初期・中期は加熱した後に冷凍すると、必要に応じてお粥や煮物にもチョイ足しできるのでおすすめです。

冷凍する際に使用する保存容器は、煮沸消毒して水分をしっかり切るようにしましょう。雑菌の繁殖を防ぐためです。また、冷凍保存したフルーツは、5日を目安に使いきるようにしてくださいね。

赤ちゃんの様子をしっかりみる

はじめてお口に入るフルーツを食べた時は、必ず赤ちゃんから目を離さないでください。アレルギー反応や胃腸の反応が出る子もいます。いつもと違う症状があれば、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。医師に相談する際、食べたフルーツの種類や量などをしっかりと伝えられるようにしておくとアドバイスも受けやすくなります。

うまく進まない離乳食をフルーツが救う

ママのおっぱいやミルクが好きな子は、なかなか離乳食が進まないことがあります。そんなときはフルーツを活用し、自然な甘さで赤ちゃんの「美味しい!」の気持ちをくすぐりましょう。

おすすめのフルーツはバナナとりんごです。例えば、お粥にバナナを入れたり食パンをりんごと一緒に煮たり。トマトを食べるとしかめたお顔をしていた子が、すりおろしたりんごを加えたらパクパク食べたなんてお話もよく耳にします。

フルーツを使った離乳食レシピについての記事を参考にしていただき、ぜひ赤ちゃんとママの楽しい食事タイムの仲間にいれてあげてくださいね。

離乳食におすすめのフルーツレシピ

離乳食にフルーツを使うときは赤ちゃんと相談しながらすすめましょう

離乳食にフルーツを使うときは、焦らずゆっくり赤ちゃんと相談しながらすすめましょう。特にはじめてのフルーツには気を配り、加熱したものを少量からスタートすることを忘れないでください。

離乳食は赤ちゃんとママとの共同作業です。どちらかが気が進まないときには無理やり取り組もうと力まなくて大丈夫。甘いフルーツをニコニコで食べてくれるときは一緒に笑ったり、酸味にびっくりしたときは一緒に驚いたり。気持ちに共感すると、ママの反応が楽しくて赤ちゃんにとっての食事が楽しい時間になっていきます。ゆっくり赤ちゃんのペースですすめていくようにしてくださいね。