【完熟トマトができるまで】小林ふぁ~む「とまとのじゅ~す」おいしさの秘密~京都府福知山市をたずねて~

【完熟トマトができるまで】小林ふぁ~む「とまとのじゅ~す」おいしさの秘密~京都府福知山市をたずねて~

蝶結びでは、2021年5月より小林ふぁ~むさんの「とまとのじゅ~す」をギフト商品として迎え入れることになりました。

【フルーツギフト専門店なのに、なぜトマトジュースを取り扱うの?】

そんなふうに疑問に感じる方もおられるかもしれません。

トマトジュースが苦手な店主・杉下。小林ふぁ〜むさんからお声がけいただいたとき、実はほんのちょっとだけ迷いました。

意を決して一口飲んでみると

「なにこれ、僕の知っているトマトジュースじゃない、おいしい・・・!」

思わず「おおっ!」と声がもれ、純粋に心がふるえました。

実際に小林ふぁ〜むにうかがい「とまとのじゅ~す」のことをくわしく知ると、原材料であるトマトへの想いや栽培方法、ジュースに加工されるまでのプロセスに、小林さんご夫婦のこだわりにあふれていることがわかりました。

【おいしい】 【安心・安全】だけではない、蝶結びが大事にしたいものが180mlのジュースにぎゅっとつまっていたんです。

この素晴らしいジュースを、多くの方に届けたい。

店主・杉下がほれ込んだ小林ふぁ〜む「とまとのじゅ~す」の魅力、ぜひ知っていただけるとうれしいです。


寒暖差のある自然豊かな環境が、おいしいトマトを育む

京都府の北部に位置する福知山市。小林ふぁ~むは、標高約180メートルの六十内(むそち)集落で農業を営んでいます。

見渡す限り山に囲まれ、とくに夏はホタルがゆらゆら舞う自然豊かで水がきれいな地域。朝晩はぐんと気温が下がり、日中はおひさまの光がたっぷりと降り注ぎます。農作物にとっては味がぎゅっと凝縮する好環境。

ここに、小林加奈子さん(以下、かなこさん)と小林伸輔さん(以下、伸輔さん)おふたりの栽培技術と愛情がくわわると、甘さと酸味のバランスがとれたおいしいトマトが育ちます。

土づくりのこだわりは、7種類の有機物

トマト担当は、主にかなこさん。

「いちばん大事なのは、土づくり。栄養たっぷりの土がトマトの味を決めるから」

こだわりポイントは、7種類の有機物。

草木灰や鶏糞、魚粉など、陸と海のものをバランス良く混ぜ合わせます。配合比率は、かなこさんが考案。

中でも動物由来の肥料は、小林ふぁ~むで飼っているミニブタやヤギ、ウコッケイのものを使います。

かなこさんがつくったこだわりの野菜を、もりもり食べてのびのび育った動物たち由来の肥料は、他の誰にもつくりだせません。

また、海由来のものを多めに配合しているのも大きな特長。

「このトマトは、塩がかかっているんですか?」

かなこさんのトマトを食べたあるレストランのシェフが、驚きの声をあげたといいます。トマトの味に、海由来の有機物が関係しているかどうかについて因果関係は不明です。

ただひとつ言えることは、かなこさんのトマトはミネラル豊富でおいしいトマトという事実だけ。

樹上で完熟するタイミングで手でやさしくもぎ取られたトマトは、近場の人だけが味わえる贅沢な逸品なんだとか。

おいしいトマトが成長するために必要不可欠な、小林ふぁ~むオリジナルの土。大切に守っていく技術のひとつです。

農薬も追肥もゼロ。トマトに余計な負担をかけない

トマトの原産は、アンデス山脈。その西斜面に広がる高原は砂漠のような乾燥地帯です。

元々山で育つ野菜ではないため、小林ふぁ~むのトマト栽培環境は病気が発生しやすい条件がそろっていると言えます。

だからといって、かなこさんは農薬に頼りません。収量重視の栽培方法も避けています。

なぜなら、なるべく自然の力を活かした農業をめざしているから。

きれいな空気、山の湧き水、気温の寒暖差をメリットととらえています。福知山ならではの自然環境を味方につけて、トマトの生命力を引き出す工夫を小林ふぁ~むの技術で補います。

さらにかなこさんにとって、トマトは我が子同様に愛おしい存在。おいしい「とまとじゅ~す」のために伴走する“仲間”でもあります。

苗に余計な負担をかけまいと、栽培管理には通常の何倍ものてまひまをかけています。

例えば、苗本体に大きな負担がかかる農薬や追肥。これらはいっさいなし。人間でたとえると、健康な体に防虫スプレーをかけて点滴を打つようなことはやりたくないと言います。

そのために、苗が蒸れないようこまめにわき芽をかいて通気性をよくし、病虫害発生を予防します。



トマトになるための花は、土表面から4~6段まで。6段までが、トマトが自分のちからでおいしく成長するための限界点です。通常の栽培方法では、小林ふぁ~むの2倍以上の15段にも苗を大きくさせるのだとか。

収量にこだわると栄養が先まで行き届かなくなったり、何よりもトマト苗が疲れきってしまうため、小林ふぁ~むではトマトに寄り添った栽培方法を採用しています。

そして、水やりは手まき。かなこさんはスプリンクラーに頼りません。山の湧き水を畑に引き、土壌とトマトの様子を観察しながら適宜ホースで水を与えます。

結実したらトマトがみずから栄養を凝縮させるために、あえて水やりを控えます。トマトを信じてぐっと我慢のひととき。

しかし、ここまで目を行き届かせてもどうしても病気になってしまう苗もあります。そんなときは早めに対処。病気が広がらないよう苗の根っこごと引き抜き、ハウスの外へ持ち出し処分します。

勇気ある英断はすべて、おいしい「とまとじゅ~す」のため。

「自分の目で確かめながら、トマトがみずから成長する力を全力でサポートしたい」

たとえどんなに農業技術が発達したとしても、野菜の持つパワーを信じて育てるかなこさんの信念はこれからも変わることはありません。

樹上で完熟してから、ていねいに一つひとつ手で収穫

かなこさんの育てるトマトの品種は、桃太郎。

近年人気のある、甘さを追求したトマトではありません。

糖度は7度くらいまで。酸味と甘さのバランスが絶妙な、近所のおばあちゃんいわく「ちゃんとトマトの味がする」昔ながらの懐かしいあじわいのトマトです。

桃太郎のいちばんの特長は、皮が割れにくいこと。小林ふぁ~むがこだわる樹上完熟での収穫に一躍買ってくれます。

皮がしっかりしているため、割れるギリギリまで完熟させることが可能なんです。


通常のトマトは流通経路で赤くするため、緑色の状態で収穫します。しかし、それではうま味を凝縮させたおいしいトマトを提供できないと、かなこさんは樹上完熟にこだわります。

かなこさんの完熟トマトは、普通に配送することはかないません。なぜなら繊細なためヒビが入ったり傷がつきやすくなるからです。

だからこそ近隣でのみの販売。知る人ぞ知る完熟トマトとして、朝市ではすぐに売り切れるほど大人気なのだそうですよ。

もったいない精神から生まれた「とまとのじゅ~す」

おいしさにこだわるがゆえの樹上完熟トマト。

どうしてもワレ・ヒビ・キズが入る実が多くなり、見栄えに影響してしまうのが唯一のデメリットです。

おいしいのにトマト単体としての販売は難しい…。もったいない。

夫の伸輔さんが活用方法に頭をひねらせ、この樹上完熟のトマトだけを使った「とまとのじゅ~す」の開発を決めました。

しかし、かなこさんは大のトマトジュース嫌いというからびっくり。本当はジュースをつくるつもりなんて1ミリも考えなかったと言います。

「トマトそのものはおいしいのに、トマトジュースになるとなんでおいしくなくなるんやろうね?」

そう笑うかなこさんは、「とまとのじゅ~す」試作品が完成した直後も、かたくなに試飲を拒んでいたそうです。しかし、半信半疑でひとくち口に含んでみたところ、体中に激震が走ります。

「トマトそのものだ」 

塩、砂糖、添加物はいっさい不使用。

かなこさんが考案した「かなこ農法」で栽培された完熟トマトだけを使った「とまとのじゅ〜す」は、コクを感じるのに不思議にあっさりさっぱりした後味です。

「とまとのじゅ〜す」は、トマト好きな人への贈りものに、自分へのごほうびにぴったり

 

「とまとのじゅ~す」のおいしさは、言葉では表現がむずかしい不思議な魅力がつまっています。

あじわった人だけが実感できるスペシャルな体験は、きっと忘れられないものになるでしょう。

樹上でギリギリまで完熟させたトマトを、1年を通じて楽しめるようにつくられた「とまとのじゅ~す」。


当初『がんばっている女性に飲んでもらいたい』と思って販売をスタートしたんです。

だから、蝶結びさんの出産祝いギフトのコンセプトに『とまとのじゅ~す』はぴったりだなと。

産後すぐのママたちのこころとからだに寄り添うようなジュースになれれば、とてもうれしいです。

贈るお相手の健康を願うプレゼントとして、ぜひご活用ください。

そう力強く語ってくれたかなこさん。

福知山の地で農業にチャレンジして7年目。トマトへのこだわりと愛情なら誰にも負けません。

無農薬や追肥なしにこだわり、てまひまかけて栽培。自然の力と小林さんご夫婦の想いがぎゅっとつめこまれた「とまとのじゅ〜す」。

蝶結びは、大切な方へ想いを伝えるのにぴったりな贈りものとして心からおすすめします。

 

 

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