管理栄養士監修|マスクメロンの栄養と効能を紹介
プレゼントに選ばれる王道のフルーツ、マスクメロン。実は普通のメロンに比べ、GABAを多く含むことをご存じでしょうか?
ほかにビタミンやミネラルなども含まれ、体をサポートする働きもあります。上品な甘さが特徴のマスクメロン、どのような栄養素が詰まっているのか気になりますね。
この記事ではマスクメロンの栄養素について解説します。どのような効能があるのか、管理栄養士が分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
マスクメロン(温室メロン)の栄養成分
※メロン100gあたり
※参考:文部科学省「食品データベース」
マスクメロンは他のフルーツに比べ、カリウムの量が少し多いです。ビタミンやアミノ酸も含まれており、代謝をサポートします。
濃厚な甘さからか、「糖質がもの凄く多いのでは?」と気にされる方もいますが、ほかのフルーツと大きく差はありません。糖質を控えつつフルーツを満喫したいときは、いちごやキウイがおすすめです。
マスクメロンの効能
マスクメロンに含まれる栄養素は、体の中でどのような働きをするのでしょうか?
全部で5つあるので、ひとつずつ確認していきましょう。
体のエネルギー源
糖質は体のエネルギー源です。エネルギーが不足すると思うように動けないのは、車と一緒。朝ご飯や昼ご飯として食べると効率よく体で利用できるため、おすすめです。
浮腫みの予防・改善
食物繊維やカリウムが浮腫みに対して働きます。
浮腫みはミネラルバランスの崩れが原因になりやすいです。とくに塩分の多い食事が中心になっている方は浮腫みがちに。食物繊維が余分なミネラルの吸収を防ぎ、カリウムは過剰なナトリウムを排泄します。
血圧が高めの方は、カリウムのためにとバナナをすすめられたことはありませんか?マスクメロンはバナナと並ぶ量のカリウムを補えます。
細胞の酸化を予防
βカロテンは細胞の酸化を予防する抗酸化作用があります。細胞が酸化すると、老化が進んだり病気になりやすくなったりするので、抗酸化作用をもつ食品は、日常的に摂ることをおすすめしています。
マスクメロンだけでは1日の必要量は補え切れないので、緑黄色野菜や海藻も一緒に食べるようにしましょう。
免疫・神経細胞をサポート
葉酸は免疫や神経の細胞合成をサポートする働きがあります。
妊娠期や授乳期のママに葉酸をしっかり摂るよう指示されるのは、めまぐるしい勢いで成長する赤ちゃんの細胞にとって、絶対に必要な栄養素だからです。大人も細胞は日々生まれ変わっているので、意識して食事で葉酸を摂りたいところ。
マスクメロンとママの体、離乳食に関する記事も参考にしてください。→内部リンク。
不要な物質の排泄
アスパラギン酸、グルタミン酸はアミノ酸の仲間で、体の老廃物を外へ運び出す働きがあります。また食物繊維も腸を刺激して排泄を促し、不要なものを体にためこまないようにサポートしています。
これらが含まれるマスクメロンは、調子を整えたいときにもおすすめです。
マスクメロンの栄養|他のメロンよりGABAが豊富
マスクメロンの特徴として、GABAが豊富に含まれることが挙げられます。静岡産のマスクメロンは、栄養機能食品でもあるんですよ。
GABAをとるとリラックス効果があると言われていますが、実際どのようなメリットがあるのか気になります。
- GABAの正体と働き
- GABAの多い食品
について説明します。
GABAとは
GABAはγアミノ酸のこと。神経を落ち着ける作用があり、高い血圧を下げたり眠りをサポートしたりと、さまざまなな効果が認められています。
マスクメロン90gを食べれば、1日に必要なGABAを補えるという論文もでているほど。ストレスの多い毎日を過ごしている方にとっては、強い味方になるフルーツです。
ここで注意したいのが、たくさん食べれば食べるほど、効果が高まるわけではないこと。食べ過ぎてもカロリーや糖質の摂り過ぎになってしまうので、食後のデザートやおやつで100g前後を目安に食べましょう。
GABAが多い食品
マスクメロン以外では、しめじやチョコ、とまとなどにGABAが含まれています。毎日の食卓の仲間に入れてあげてくださいね。
「日常的にGABAや栄養素を補える食品はないかな?」と言う方には、とまとがおすすめ。とくにとまとジュースはリコピンやカリウム、食物繊維が豊富で栄養価が高いです。
マスクメロンを食べる機会が少ない方は、ぜひチェックしてみてください。
管理栄養士がマスクメロンをおすすめしたいのはこんな人
管理栄養士がマスクメロンをおすすめしたいのは、次に当てはまる方です。
- 普段野菜や果物を食べない
- さいきん血圧が気になる
- 運動不足や睡眠不足が続いている
もしも上記に当てはまる大切な方があれば、ぜひマスクメロンを贈ってみてください。高価なフルーツで、なかなか自分では手が出ない方も多いので、きっと喜んでいただけるはずです。
マスクメロンの食べるタイミング・量は?
マスクメロンの栄養素は魅力的ですが、糖質が多いので食べ過ぎは避けたいところ。そこで、マスクメロンを食べるときのタイミングやちょうど良い量を紹介したいと思います。
朝ごはんや昼ごはんに50~100g
1番のおすすめは、朝ご飯か昼ご飯のタイミングで食べること。量は100gほどが良いです。GABAも十分に補えますし、カリウムも摂れます。ヨーグルトと一緒に食べれば、腸活にもなりますね。
3時のおやつに100g
3時のおやつにマスクメロンを食べるのもおすすめ。間食でも100g前後を目安にしましょう。普段は洋菓子や和菓子など高糖質・高カロリーなもの食べている方であれば、マスクメロンに置き換えることでダイエットにもなります。
夕食後に食べるなら主食の量に気を付けて
夕食後は体脂肪に変わりやすい時間です。マスクメロンを食べる際は、ちょうど良い量を心がけましょう。小鉢に乗るくらい(50g前後)がおすすめです。
マスクメロンの栄養まとめ
マスクメロンはカリウムやアミノ酸など、代謝をサポートする栄養素を含んでいます。とくに注目したちのがGABA。90gで1日に必要な量を補えるため、美味しいもので栄養素を補いたい方にもってこいのフルーツです。食べ過ぎにだけは気を付けてくださいね。